ロボットンのDCマウス製作記

マイクロマウス(クラシック)についての備忘録です。

STM32のLチカで苦労した話

 

今回はDCマウスの基板が届いたので、電源とマイコン周りを半田付けしてLチカとUSART通信を試みたことを書こうと思います。

 

まずはプリント基板にレギュレータなどの電源系とマイコン周りを半田付けしました。マイコンの半田付けは足が異常に小さく、(自分には)普通につけるのが無理だったので、マイコンの足に半田を大量に盛り、足とパッドをくっつけてから余分な半田を吸い取り線で取り除いていく作戦でいきました。

 

 

次に秋月で買った64ピンのnucleoボードを下の写真のように部室のニッパーでカットしました。

 

このときボードを割るときに力を入れすぎて、指を切ってしまいました。これからnucleoを割る予定がある方は気をつけましょう。また、分離したボードのST-LINK部分のCN2ピンのジャンパ2つを取り除きました。これにより、CN4の外部デバックコネクタを使えるようになると、公式のデータシートに記述されています。

 

 

CN4のピンは以下の通りです。

自分は1ピン以外の5つのピンをターゲット基板と写真のように接続しました。基板の3.3Vと1ピンのVDDを接続できれば、マイコンをPCの3.3Vで起動できるようになるのでしょうか?よく分かりません?usart通信を行う際にはマイコン基板のTxとST-LINKのRxピンを接続することでマイコンからPC側に送信することができるみたいです。

 

データシートの記述通りにターゲット基板とST-LINKを以下の写真のように接続し、マイコンへの書き込みを試みたところ問題が発生しました。

 

 

とりあえずマイコンへの書き込みはできるのですが、Lチカができない問題が発生しました。CubeIDEのペリフェラル設定ミスかと思い、設定をいじりましたがLEDはうんともすんとも言ってくれませんでした。

 

絶望に打ちひしがれ、その日は帰ったのですが、次の日に部室に行ったら先輩がいたので、相談に乗ってもらったら水晶を逆につけていたことが発覚しました。これを直して一件落着かと思いきや、それでもLEDは光りませんでした。

 

LEDがだめならuartはどうかと思い、uartの設定を行いTeraTermに「hello」の文字列を表示させることを試みると、見事に文字化けして正しく通信ができませんでした。その後もいろいろ試してみましたが、どれもだめでした。

 

結局たまたまレギュレータを指で触っていたときのみLEDが点灯した事から問題の原因が判明しました。3.3Vを作り出すレギュレータとGNDの半田付けが甘く、接触不良になっており、正しくマイコンが動いていなかったようでした。

 

今回は運良く問題の原因が判明しましたが、今後もこういった問題が起こると思うと非常にうんざりします。今回の件で、ロボット製作の恐ろしさが垣間見えた気がしました。